上杉のモノづくり

CASTERSEで、仕事を変える。「持ち上げることから、押すことへ」

国内一貫生産へのこだわり

〜キャスターからパイプ一本まで、自らの手で〜

「優れた製品は、優れたパーツから作られる」
それが私たちUESUGIのモノづくりのコンセプトです。
海外に生産拠点を移す企業が増えるなかで、国内の、しかも自社工場で一貫生産を行っているのは、お客さまに求められるハイクオリティな製品を、お客さまのニーズに合わせてお作りし、お約束どおりにお届けするため。あらゆる「運ぶ」シーンをアシストするUESUGIならではの妥協を許さぬ姿勢の表れです。
大きなワークテナーやハンドトラックの小さなパーツひとつにも、使いやすさや耐久性にとことんこだわり、自社で作る。それが、UESUGIの流儀です。自動車に施すのと同等の上質な塗装「ダブルコーティング塗装」を丁寧に行っているのも、私たちの数あるこだわりのひとつ。錆にも強く、美しく、様々な「運ぶ」シーンでお客さまのお役に立てる製品づくりを目指しています。


スマート&スピーディー、そしてローコストな生産体制

〜カンバン方式から進化した“UESUGI方式”〜

1993年、現在の主な生産拠点である兵庫県・養父工場での生産開始にあたり、私たちは「必要なものを、必要なときに、必要なだけ生産する」カンバン方式と呼ばれるシステムを導入しました。そして、さらなる合理化を図るなかで、全長1㎞にも及ぶラインを構築したり、製造工程のなかで最も電気使用量の多い塗装を電力需要のピークを避けて夜間に行うなど、試行錯誤を重ねつつ、より効率的な独自の生産方式=“UESUGI方式”を編み出しました。
現在は養父工場のほか、大阪市内の工場でもスマート&スピーディー、そしてローコストを実現するUESUGI方式により、ハイクオリティな製品づくりに取り組んでいます。


進化し続ける生産拠点

〜UESUGIピープル×最新設備=作業の効率化〜

生産拠点である工場には逐次、最新鋭の設備を導入しています。さらに、それらの設備や機械を動かす上で大きな原動力となっているのが、そこで働く人々=“UESUGIピープル”です。溶接・プレス・塗装・組立の4チーム体制で、それぞれのチームごとに作業の効率化を図るためのアイデアを出し合いながら、全体のスピードアップを追求し、徹底した品質管理に注力しています。
生産の現場に立つUESUGIピープルからの提案による成功事例のひとつは、組立における“セル生産方式”の採用です。複数の従業員による流れ作業から、組立担当者がひとりで一台すべての組み立てを行うこのスタイルに変えた結果、ひとりひとりの士気が高まって、より強い使命感を持って仕事に臨むことができるようになり、生産量やスピードもフレキシブルに調整できるようになりました。最新の機械を集めた工場でも、その生産能力を最大限に引き出せるか否かを決めるのは「人」。設備投資を惜しまず、共にモノづくりに取り組む人を育てることで、私たちは企業としての成長を遂げてきました。そして今日も、UESUGIピープルが設備の力を活かし、モノづくりのスタイルをバージョンアップし続けています。


環境を大切にする心

〜自然との共生を実現した養父工場〜

養父工場の外観

兵庫県・養父工場は緑豊かな風景にマッチした、大きな三角屋根のロッジのような建物。近くには、多くの生物が生息する円山川が流れています。やがて日本海に注ぐ円山川は、近年、その下流域がラムサール条約に登録されたほど、動植物にとって大切な河川。そのため1990年、工場建設に向けてのプロジェクトチーム発足当初から地域の皆さまや専門家と協議の場を持ちながら、自然と共生できる工場づくりを目指してきました。1993年、ハイレベルな排水処理設備のある、環境に配慮した工場として竣工後、今日に至るまで工場からの排水は川を汚すことなく、継続的に環境基準をクリアしています。
また、環境を守るだけでなく、太陽光パネルの設置によりデマンド値を低減、生産過程で生じる端材等のリサイクルも工場内で行うことで限りある資源を有効利用し、CO2削減にも努めるなど、エコロジカルな生産拠点としても進化を続けています。
その他、溶接ヒューム集塵機の設置により、工場の安全と快適な環境づくりも心がけております。


養父工場での製品誕生までの流れ

〜高品質な製品をタイムリーに供給する一貫生産ライン〜

1.造管ライン
2.プレス、パイプベンダー
3.FB・丸棒スポット溶接
4.溶接
5.塗装
6.インジェクション
7.組み立て
出荷、世界の皆さまへ